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カンジダが海外で強毒耐性をもつ?日本に逆輸入される怖さ

2020年06月20日

世界で初めて報告された真菌であるカンジダ・アウリスは通称日本カビとも呼ばれますが、欧米やアジアで真菌感染症として初めて世界的流行を引き起こしています。抵抗力が弱くなっている入院患者を中心に、危篤な結果になる事例も多く報告されているので注意が必要です。

カンジダ・アウリスは2005年に70代の女性患者の耳だれから発見されたもので、幸いこの時に見つかったカンジダ菌は病原性が低い状態でした。抗菌薬に対しての耐性も示していないですが、そのあとにインドや韓国・パキスタンや米国・イギリス・南アフリカなどの海外で同様の菌が発見されています。2011年にはさらに韓国で患者が敗血症で、命を落とす事例も報告されました。

米国でも感染が報告され命に別状がある人もたくさん出ていて、英国では200例以上の感染が確認されています。カンジダ・アウリスは日本カビと呼ばれますが、日本から広がったのではなく各国に同種のカビがもともとあったとみられます。ここでは治療薬が効かない耐性化が問題で、米国では90%以上の株が、最優先で選択する治療薬になっています。半分の株は2種類以上の抗菌薬に耐性を持っていますが、全抗菌薬が聞かないものも4%ほどあります。韓国やインドでも耐性化が見られますが、国内では耐性化が見られないのが現状です。

海外で強毒耐性化した真菌で、健康体に住み着き国内に持ち込まれる可能性が高いとされています。真菌と最近の薬物耐性はまた違うのですが、対策が遅れることで感染が重症化したり危篤な状態になる確率も上昇します。

もともとは体に存在している細菌や真菌ですが、抗菌薬や抗真菌薬が低濃度だったり中途半端な殺菌力であれば耐性菌が出来上がります。また必要はないのに予防を目的として投与することも、耐性菌を作るきっかけになります。抗生物質を使いすぎることで効果が損なわれる可能性がありますが、最近は細菌だけではなく真菌でも同様の耐性菌が急増しています。

カンジダ・アウリスは真菌感染症の一つですが、酵母菌やイースト菌による感染症とも呼ばれます。しかし標準的な酵母感染よりは深刻な問題になりつつあり、スーパーバグに分類されるものです。この感染が病気を患っている人の治療を、さらに困難にする場合があり問題視されています。一旦医療施設がこの菌によって汚染されると、完全に正常化することが難しいとされるので厄介な菌として知られます。まだ国内には入っていないとされますが、どうにか阻止する必要があるという動きも見られるので注意が必要です。

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